【連載ブログ第4弾】『CDP』導入までの3つの壁|直面する課題とその解決策を細かく解説!

 2021.11.25  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

DACソリューションブログでは『カスタマー・データ・プラットフォーム(以下、CDP)』に関する連載として、基礎的な内容や活用方法、他ツールとの違いなどを過去3回にわたってご紹介してきました。

第4回となる本記事では、本格的にCDP導入を検討するうえで直面する課題についてお話いたします。CDP特有の近寄り難いイメージが少しでも払拭できればと思いますのでぜひご一読ください。

CDP連載ブログ

【第1弾】いまさら聞けない『CDP』とは?|その種類や活用方法まで詳しく解説!
【第2弾】CDPで何ができるのか?|データ統合による顧客理解とコミュニケーション施策をご紹介!
【第3弾】CDPとDMP・MAの違いと最適な活用法
【第4弾】『CDP』導入までの3つの壁|直面する課題とその解決策を細かく解説!※本記事※
【第5弾】『CDP』導入後の流れ|どのようにプロジェクトを進めればよいか?成功のために意識すべき点について(前編)
【第6弾】『CDP』導入後の流れ|どのようにプロジェクトを進めればよいか?成功のために意識すべき点について(後編)

CDPとは?

まずは、CDPのデータ蓄積から活用方法までを簡単に振り返ります。

・CDPとは?

CDPとは、散在するマーケティングデータを収集・統合・分析し分類・活用するためのプラットフォームです。企業が保有するあらゆる顧客データを一元管理することで、新規獲得から既存顧客への施策などをデータドリブンに最適化することを目的としています。様々な他プラットフォームとも連携ができるため、メルマガや広告配信などの施策への活用も容易です。

・CDPを中心としたマーケティングにおける全体像

店舗購買情報などのオフラインデータ、会員登録情報やWEB・アプリ行動ログといったオンラインデータなど様々なデータを顧客IDベースで統合することができるため、顧客ひとりひとりの理解を深めることに優れているCDPですが、そのデータを様々な施策に活用できる点も大きな特徴となります。データを基にしたSNSでのOne to OneコミュニケーションやECでのレコメンド最適化など、CRM領域での活用も得意です。

そんな万能なCDPですが、導入を検討する上でどういった課題に直面するのか、そして、その課題をどう解決していくのかを次章で解説します。

導入における課題と解決ステップ

・導入における課題

CDPは企業のマーケティングや経営の基盤となる重要なソリューションのため、決して安価なものではなく、社内承認をとるためには慎重な判断が求められます。

 導入するためには、どれほどコストや時間がかかるのか…
 導入後どれほどの効果が期待されるのか…
 導入しても使いこなすことができるのか…
 どういったスキルや体制が必要なのか…

CDPが必要であるとはわかっていても、社内で導入の承認を得るためには様々なハードルを乗り越える必要があります。そこで、以下3つの項目を検証して導入判断していただくことをDACはご提案しております。

・社内承認をとるための推奨ステップ

CDPブログ4弾_承認

①コストとリードタイム
②技術検証
③施策検証

PoC(短期的に行う概念実証)」を実施することで、スピーディ且つ安価に、これらを検証することができます。①~③を明確化することでCDP導入によりできること、導入によって得られる効果、必要なコスト・人員などを把握することができ、社内承認から導入、運用までのロードマップをより詳細に引くことができます。

・DACが支援するPoCについて

TreasureData社とパートナーシップを締結しているDACでは、クライアント様にご提供可能なPoC環境が既にご用意がございます。そのため、CDPをイチから構築することなく、一部のデータと一部の施策に限定して、より安価にCDPの有用性を検証することができます。

さらに、TreasureData CDP500を超えるデジタルマーケティングツールと連携しております。そのため、各ツール連携の追加開発などは不要となり、容易に施策を始めることができるのです。

CDPブログ4弾_支援POC

・PoCで検証する施策例

例えば、DM送付で効果検証をするとした場合、今までの”全配信のCV”と”CDPに統合したデータを使ったターゲティング配信のCV”を比較するとします。これだけでも、「会員データの統合」→「SQLによるターゲット抽出」→「DM送付ツールへの連携」→「効果検証」と一連の流れを体感でき、導入によって期待される効果や、具体的に発生する業務イメージなど把握することができます。

また、CDPに統合したデータをセグメンテーションしLINEでの1to1コミュニケーションに利用するなど、SNSでのCRM施策などにお試しで活用いただくことも可能です。DACでは、クライアント様の注力されたい領域にあわせてPoCで検証する施策内容、効果測定の指標など、ご一緒に考えさせていただきます。

まとめ

CDP導入を検討する上で直面する代表的な課題とその解決策をお話させていただきました。これら以外にも様々な壁にぶつかることがあるかと思います。DACではそういった課題に寄り添いながら構築支援を進めております。

ご紹介いたしましたPoC環境のご提供など幅広くご支援が可能ですので、ぜひ気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

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