【連載ブログ第6弾】『CDP』導入後の流れ|どのようにプロジェクトを進めればよいか?成功のために意識すべき点について(後編)

 2022.02.07  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

データの活用が企業のマーケティング活動の中で非常に重要視されている昨今、日本でも認知が大きく広がり世界的に導入企業が増加傾向にあるのが『カスタマー・データ・プラットフォーム(以下、CDP)』です。

本ブログでは連載として、CDPに関する基礎知識から活用方法、導入までの流れなど、CDPに関する情報をお届けしています。第6回の本記事ではCDP構築のステップ(後編)として、プロジェクトを成功させるために、構築段階で意識すべき点についてお伝えいたします。

自社でCDPの導入が決まった際に、「どのようにCDP構築を進めるべきか悩んでいる」「何から始めればよいかわからない」といった方にぜひご確認いただけたらと思います。

大まかなCDP構築の流れについては『連載ブログ第5弾』をご確認ください。

CDP連載ブログ

【第1弾】いまさら聞けない『CDP』とは?|その種類や活用方法まで詳しく解説!
【第2弾】CDPで何ができるのか?|データ統合による顧客理解とコミュニケーション施策をご紹介!
【第3弾】CDPとDMP・MAの違いと最適な活用法
【第4弾】『CDP』導入までの3つの壁|直面する課題とその解決策を細かく解説!
【第5弾】『CDP』導入後の流れ|どのようにプロジェクトを進めればよいか?成功のために意識すべき点について(前編)
【第6弾】『CDP』導入後の流れ|どのようにプロジェクトを進めればよいか?成功のために意識すべき点について(後編)※本記事※

CDPは企業のデータ基盤となるため、構築にもある程度の時間を要します。関連部署も多く構築でつまずく点も多々あるかと思います。今回はよくお伺いする課題を3つ挙げさせていただきましたので、ご参考になれば幸いです。

課題と解決策|① 個人情報の取り扱いルールを定義できていなかった

こちらについてはプライバシー保護の観点から優先度が上がっている項目かと思います。

改正個人情報保護法への対策をどのようにすればよいのか、自社のプライバシー対策は万全か、セキュアにデータを管理するにはどうすればよいのか‥、様々な課題をお持ちかと思います。

ただ、この個人情報の取り扱い方が社内で固まっていない、整理できていない状況だと、データ統合においてもCDPに取り込んでよいデータなのか、活用して問題ないデータなのかが定まらず、プロジェクト進行に支障をきたします。

解決策

やはりCDPプロジェクトにおいても、法務部の見解を仰ぐ、プロジェクトの状況を共有するなどして、プライバシー保護を意識した進行が重要です。しかし、多くの企業様では、様々な広告タグやデータ収集用のタグを設置していて、どのようなデータをどの用途に使用しているのか整理するだけでも骨が折れる作業になるのではないでしょうか。

そのような企業に対し、弊社ではCMP導入のコンサルティングを行っています。CMPは同意管理プラットフォーム(Consent Management Platform)の略で、顧客の本人同意を管理するツールです。データの利用目的やベンダーごとに同意を取得・管理することができ、同意を得られたデータだけを使用するように制御できるため、プライバシーを守りながらデータ運用することが可能になります。

<関連ページ>

データプライバシーコンサルティングサービス【サービス紹介】

コンサルティングサービスでは、プライバシー保護が重要視されている背景や現状の法規制についての勉強会や、どのようなデータを収集し、それぞれ法的に本人同意が必要なのかの整理をサポートいたします。その上でCMPを活用したデータ取得の本人同意が必要と判断された場合は、CMPツールのご提供からセットアップ、運用までをトータルでサポートいたします。

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課題と解決策|② リソース・スキルが足りず、高度な分析ができない

リソースが足りず分析や施策でのデータ活用が属人化してしまうと、せっかくデータ基盤があるのにデータ活用が社内で浸透せず、データを蓄積しているだけという状況になってしまいます。

また、SQLを書ける人材が不足しているために分析が限定的になってしまったり、いつも同じ分析手法で高度な施策を実行できないといった声をよくお伺いします。

解決策

一朝一夕で解決できる課題ではございませんが、弊社ではSQLに関するサポートデスクや、分析代行支援を行っております。どのようなリソース不足を感じているか、どのような施策を行いたいかに合わせてご支援内容を変えて対応することが可能ですので、お気軽にご相談いただければと思います。

 例えばマーケティング視点でセグメントやシナリオ作成を行っているもののデータを元に考えられていないという課題をお持ちの企業様に対して、TreasureDataの機械学習を活用した離脱率/LTVの予測モデルの構築を支援いたしました。LTVと離脱率がともに高いユーザー群へのアプローチを最優先して施策を打つなど、コミュニケーションの優先順位を決め、効率的かつ効果的なマーケティングにつながりました。

CDPブログ6弾_画像②


このような分析軸の設計支援の他にも、実際の分析作業の代行・レポーティング作業のご支援、分析やセグメント抽出を行う際のSQL関連のご質問への回答・SQL記述サポートなど、様々なサポートが可能でございます。

課題と解決策|③ データ活用施策のPDCAが回せていない

データを活用し、メルマガや広告配信のターゲティングを行っているものの効果検証ができておらず次回に活かせる示唆が得られない、多数のサービスを取り扱っており一元的な効果検証ができていない(ツールによってレポート内容がバラバラ)、など、データを活用しているもののその有用性や効果を可視化できていないためうまくPDCAを回せていないといった課題はよくお伺いいたします。

解決策

各KPIの進捗を確認するために必要なデータを各ツールから抽出し、レポーティングフォーマットに合わせて手作業で成型を行っているという企業様もまだまだ多いかと思います。

「BIツール」を活用することで、このようなレポーティング業務を自動化することができます。このレポート作成部分の工数を削減することにより、可視化したデータの分析や施策評価、次回施策の設計などより重要な業務にリソースを割くことが可能となります。

 ただし、BIツールの導入に関しても、最初に目的とゴール、評価指標を定めておくことが重要になります。第5回のブログでもお伝えした通り、各関係部署のKGI/KPIを整理し、各KPIに影響する要因を洗い出すなどして、正しい施策評価指標を整理し、各指標を可視化することでその後の施策改善に大きなメリットを生むことができます。

CDPブログ6弾_画像③

弊社では、このようなBIツールの構築についても、要件定義から実際の設計・構築、活用支援までをワンストップでご支援が可能です。

関連記事
【BIMasters紹介ページ】デジタルマーケティングデータの活用を実現するBI環境を、 導入から管理・運用までをトータルでサポート

まとめ

CDPの導入が決定した後、どのような手順でCDPを構築・運用していくかイメージを持っていただけましたでしょうか。

DACではCDP構築に当たってのデータの棚卸、環境構築、運用までトータルサポートが可能です。お気軽にお問い合わせください!

詳細はこちらの資料もご確認ください。
CDP構築のステップ -CDPプロジェクトを成功に導くポイント-

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Treasure Data CDP【サービス紹介】
データプライバシーコンサルティングサービス【サービス紹介】
CDP/プライベートDMP とは?

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