プログラマティックDOOH広告とは?実現出来る事と活用事例をご紹介

 2022.11.07  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

皆さんは、「プログラマティックDOOH広告」という言葉を聞いたことはありますか?プログラマティックは分かるけれど、DOOHって?という方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、プログラマティックDOOH広告の一般的な概念や実現できること、また今までDACおよびプラットフォーム・ワン/YieldOne®が取り組んできた実績をご紹介させていただければと思います。

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「プログラマティックDOOH広告」とは

まず「プログラマティックDOOH広告」とはどんなものでしょうか?

プログラマティックDOOHの”DOOH”は、DACのデジタルマーケティング用語集で以下のように紹介しています。おさらいしておきましょう。
”DOOHとはDigital Out of Home(デジタル・アウト・オブ・ホーム)の略で、自宅以外の場所で接触するOOH(アウト・オブ・ホーム)のうちデジタルサイネージを活用したメディア全般を指す。

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つまり、知らず知らずに目にしている自宅から出て目にするデジタルサイネージをDOOHと総称します。例えば、電車内ビジョンや屋外サイネージなど元々紙媒体だったものがデジタルサイネージに置き換わるケースや、レジ横ビジョンなど従来設置されていなかった場所に新たに設置されるケースなどがあります。

このデジタルサイネージ枠をネットワークで接続し、アドテクノロジーを活用したプラットフォームで広告が取引されるようになればどうでしょう。このような技術は、インターネット広告の世界ではスタンダードになっており、プログラマティック広告(運用型広告)と名付けられています。

このプログラマティック広告とデジタルサイネージを組み合わせることができれば・・・そうです。デジタルサイネージ広告の価値が最大化され、マーケターにとっても、デジタルサイネージ枠を広告として売りたい人(媒体社)にとっても理想的な広告の世界が実現されます。

これがプログラマティックDOOH広告なのです!

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プラットフォーム・ワンでは10年も前からプログラマティック広告に必要なプラットフォームであるSSP「YieldOne®」を開発運営しており、ここ数年では「MarketOne®」などのDSPを通じてDOOHにおいてもメディアマネタイズのサポートを行っております。詳しくは後ほどご紹介します。

関連動画(セミナーアーカイブ動画)

OOHの効果を見える化!デジタル広告のようなOOHの効果検証とは?【DAC Digital Update Week 2023】

「プログラマティックDOOH広告」で実現できること

それでは、通常のDOOHにプログラマティック広告の技術を取り入れることで、何が実現できるでしょうか。マーケターおよび媒体社目線でのメリットに注目して、ご紹介します。

1)広告出稿のスピード化(マーケター&媒体社にメリット)

広告キャンペーンの管理などをプラットフォーム(DSP)上で行うことにより、広告素材の入稿や差替え、および広告素材の審査・確認が容易になります。

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2)インプレッション課金(マーケター&媒体社にメリット)

実際にデジタルサイネージの向こう側にいる人数やデータを元に、広告枠の取引をすることで、マーケターにとっても媒体社にとっても、適正な価格による広告枠の取引が可能になります。後述しますが、YieldOne®では“impression multiplier”と言う機能を兼ね備えており、実際(or正値に近いデータ)の広告視聴者数に基づく広告枠の取引が可能になりました。

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3)詳細なターゲティング設定(マーケターにメリット)

プログラマティックDOOH広告では、予約型の広告とは違い、1放映ごとに広告が取引されます。そのためマーケターはインプレッション対象者を事前に判断することができ、キャンペーンに適した詳細なターゲティング設定をすることにより、効果的な配信が実現可能です。ターゲティング設定は各メディアの特性により異なりますが、時間・天気・位置情報・性別・年齢などの項目の設定なども可能です。

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4)詳細なレポーティング(マーケターにメリット)

プログラマティック広告のプラットフォーム(DSP)を活用することで、様々なターゲティング設定に対するその効果を計測することができます。例えば、『ブランドリフト調査』『WEB訪問数』『来店計測』『購買等のレポート』をメディア別にリアルタイムで確認することが可能です。

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5)効率的なマネタイズ(媒体社にメリット)

予約型の広告枠を販売したい媒体社にとって、全ての広告枠が埋まらないこともあります。そんな空き枠をスポット的にプログラマティックで販売することで、広告枠の収益を損ねることなく、効率的にマネタイズすることが可能になります。

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導入事例~YieldOne®接続メディアのご紹介~

プラットフォーム・ワンではYieldOne®のDOOH商品のメディアの一つとして、大手スーパーである西友のレジの横にあるデジタルサイネージ「SEIYU SUPER TV」の取り扱いを行っています。

きっと皆さんも「みなさまのお墨付き」商品を求め、何度も足を運んだことがあるのではないでしょうか。そんな皆さんが必ず通るレジの横にデジタルサイネージがありますね。このデジタルサイネージでは何が実現できるのでしょうか。

本項ではYieldOne®の接続開発事例として「SEIYU SUPER TV」をご紹介します。

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『⻄友のレジ横サイネージ媒体「SEIYU SUPER TV」』

「SEIYU SUPER TV」では、YieldOne®が実装した“impression multiplier”機能を実施することで、過去データに基づき算出された1放映当たりの接触者数を元にしたインプレッション取引を実現しました。これにより、株式会社博報堂DYメディアパートナーズが提供するBRAND VIEW OUTDOOR ADをはじめとしたYieldOne®経由でのデジタルサイネージ広告配信において、単純な再生回数ではなく、接触者数ベースでの課金(インプレッション課金)での配信が可能になりました。

プログラマティックDOOH広告で実現できることの一つとして、「インプレッション課金」と挙げましたが、“impression multiplier”を用いることによりこの機能が実現できます。

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西友の事例では、タイプCの「拡大推計モデル方式」を採用することにより、媒体社が保有するヒストリカルな接触者データ(例えば過去の曜日時間帯別接触者データ等)を活用し、インプレッション取引を可能にしています。

YieldOne®では、「SEIYU SUPER TV」の他に、京王井の頭線吉祥寺駅にある「吉祥寺K-DGバナー」と接続し、プログラマティックDOOH広告の販売をサポートしています。

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その他にも、YieldOne®には美容室サイネージやドラッグストア、調剤薬局、スーパー内にあるデジタルサイネージ、また街中の大型ビジョンも接続しています。

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まとめ

今回は、プログラマティックDOOH広告の基礎的な概念とYieldOne®が開発した“impression multiplier”について紹介しました。デジタルサイネージにプログラマティック広告の要素が組み合わされると、デジタルな屋外サイネージ広告の価値が最大化されることがおわかりいただけたでしょうか。

一昔前まで、屋外広告と言えば、ポスターや看板を都度人間の手で・・・なんてことがありました。しかし技術が発達した今、広告枠をデジタルにすることによりOOH広告の可能性が広がりました。

しかし、プログラマティックDOOH広告業界はまだまだ発展途上で、業界の標準規格が整備されておらず手探り状態です。そんな中でもYieldOne®は、今まで様々な媒体社と接続し、経験を兼ね備えてまいりました。積み重ねた実績を元に、今後も媒体社のマネタイズの支援を行ってまいります!
ご興味がございましたら、ぜひ
お問い合わせください

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