「同期タグ」と「非同期タグ」のどちらを使うべきか?

 2019.02.14  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

アドサーバやSSP、アドネットワークなどの広告配信プラットフォームにおいて、webページ内に設置する広告タグの種類として「同期タグ」と「非同期タグ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
今回は「同期タグ」と「非同期タグ」の違いは何か?どちらを使うべきか?という疑問について解説します。

「同期タグ」と「非同期タグ」の違い

ブラウザでwebページを表示する際に、ページコンテンツの読み込みと併せて、ページ内に設置されている広告タグが読み込まれます。この広告タグが同期タグ/非同期タグのそれぞれでどのような動きをするのか?その違いについて説明します。

同期タグでは、ページ読み込みと広告タグの処理は、直列的に実行されます。

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図1:「同期タグ」のイメージ図


一方、非同期タグでは、ページ読み込みと広告タグの処理は、並列的に実行されます。

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図2:「非同期タグ」のイメージ図

 

同期タグは直列的、非同期タグは並列的に処理が実行されるという違いがわかりました。

次に、この違いによってどのような影響があるのかを説明します。

例えば、webページのコンテンツと広告を、ページ内の並び順(直列)で表示する場合は、同期タグを使用します。コンテンツと広告を順に表示する処理を実行するので、ページの表示は並び順通りに表示されます。

しかし、広告を表示する処理に時間がかかってしまうと、ページの読み込みが途中で止まったように見えるため、ページの表示速度が遅く感じてしまう側面があります。万が一、広告を表示する処理で問題が発生し、処理が止まってしまった場合には、ページの読み込みが広告を表示するところで止まってしまうことになります。

非同期タグを使用すると、コンテンツと広告を並列的に表示する処理を行うため、ページのコンテンツ表示が途中で遅れたり止まったりすることを防ぐことができます。万が一、広告を表示する処理に問題が発生し、処理が止まってもページコンテンツの表示が途中で止まることはないため、その影響は限定されます。なお、広告を表示する処理に時間がかかった場合、広告が遅れて表示されるように見えることがあります。

  メリット デメリット
同期タグ •ページ読み込みのタイミングで、確実に広告を表示するための処理を実行します。(広告だけが遅れて表示されるような、表示タイミングのずれが起こりません) •広告表示の処理に遅延が発生した場合に、ページ全体の読み込みが遅延してしまいます。
•万が一、広告表示の処理で問題が発生し、処理が止まってしまった場合は、ページ全体の読み込みが止まってしまいます。
非同期タグ •ページの読み込み時間が短縮され、ページの読み込み遅延によるユーザーの離脱を最小限におさえることができます。
•万が一、広告表示の処理で問題が発生し、処理が止まってしまった場合でも、ページ全体の読み込みは止まりません。
•ページ読み込み時に広告だけが遅れて表示されるように見えることがあります。

図3:「同期タグ」と「非同期タグ」のメリット・デメリット

「非同期タグ」を推奨する理由

従来、web広告の取引形態は、媒体社と広告主または広告会社、メディアレップとの純広告取引が主流でした。この時の広告配信は媒体社が管理するアドサーバのみで完結しており、広告表示の処理も目立って遅くなかったため、ページコンテンツの一部として扱える同期タグが推奨されていました。

しかし、昨今では取引形態が多様化し、アドネットワークやDSP/SSPなどのプログラマティックな取引形態が出現し、掲載する広告フォーマットにおいても様々な広告フォーマットが利用されるようになったことで広告表示の処理負荷が高くなりました。

取引形態や広告フォーマットの多様化に伴って、webページ上の広告枠に配信する広告も、バナーやテキストではなく、第3者配信タグを配信するケースが増えています。つまり、媒体社側で管理しているアドサーバ以外の広告配信サーバから広告配信を行うことになります。

第3者配信タグの中には、通常はリクエスト先の広告配信サーバのURLが記述されています。しかし、広告配信がそのサーバによって行われるのではなく、さらにまた先のサーバにリクエストする、という多段配信になっている可能性もあります。実際にSSPタグからリクエストした時には、DSPタグが配信されます。また、多段配信になっていることは、昨今では珍しいことではありません。

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図4:従来のウェブ広告と多様化したウェブ広告の例


このような背景を鑑みると、前述の広告表示の処理で遅延が発生するリスク、もしくは万が一に広告表示の処理が止まってしまうリスクをより大きく考慮する必要があり、このリスクに対して最も効果的な対策が「非同期タグ」の利用だと言えます。

例えば、DACの提供する媒体社向け広告配信ソリューション「FlexOne®」でも「同期タグ」と「非同期タグ」の両方を備えていますが、上記の理由から「非同期タグ」の利用を推奨しており、ほとんどの媒体社では「非同期タグ」を標準で利用しています。なお、「FlexOne®」では非同期配信を実現するためにFriendly iframeを利用しています。

※ Friendly iframe は、IAB(米国の広告業界団体)でも推奨されており、親ページと同一ドメインのiframeであるため、第3者配信ベンダー(SSP、ADNW、3PAS)に対しても正しいリファラが送られる等の利便性があります。

「非同期タグ」を利用する際の留意点

第3者配信タグを入稿・設定するケースとそのリスクを鑑みて、広告配信では「非同期タグ」の利用を推奨していますが、留意点についてもご紹介しておきます。

・リッチ広告やネットワーク広告を第3者配信する場合には、Friendly iframeへ対応できていない広告は表示できない可能性がありますので、ご利用中または今後の利用を検討されている第3者配信ベンダー(SSP、ADNW、3PAS)の広告タグが、Friendly iframeへ対応しているか、についてご確認ください。
・広告仕様によっては非同期配信で実現できないものがあります。必ず事前のテスト配信を実施してください。
 例)インタースティシャル広告、エキスパンド広告など

まとめ

今回は、「同期タグ」と「非同期タグ」のどちらを使うべきか?という課題に対して、広告配信では「非同期タグ」を推奨する理由について説明いたしました。

媒体社向け広告配信ソリューション「FlexOne®」は「非同期タグ」を標準提供しております。他にも媒体社にとって有益な機能や運用方法などのノウハウをご提供しておりますので、ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

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