【前編】インバウンド、訪日外国人がターゲット!注目のMCN、「Yummy Japan」へのインタビュー

 2015.06.08  adtech管理者

『DAC AD TECH BLOG(アドテクブログ)』、今回は本日DACとの資本業務提携が発表となりましたYouTube MCNの“食”カテゴリを展開されています「Yummy Japan」代表の小太刀様、プロデューサー鈴木様へのインタビューを前編・後編に渡り、お届けします。前編は、サービスの立ち上げから「Yummy Japan」で人気のコンテンツについて、をお話いただきました。

Yummy Japan

『映像』で困っている訪日外国人に向けて情報発信をしていく

はじめに貴社の事をお伺いさせてください。サービス立ち上げの背景から、現在展開されているサービス内容に関してお聞かせください。

小太刀:弊社設立前の2013年6月頃、約2年弱前頃に海外でYouTuberを抱えている「MCN」※1というものがある、ということを知りました。同じ映像業界の中で違うメディア、TVではないメディアって今後発展性があるのではないか、日本でもMCNというところを展開できないかな、と考えたのがスタートです。

また個人的に、外国人の方が日本に来て困っているところがあるなぁと感じていまして。日本人からすると、「え、そう言ったことで困っていたの?」といった内容があり、知っていそうで知らない情報、たとえば「自動発券機の使い方が分からなくて、ラーメンが食べられなかった」等を耳にしていまして。そのような形で困っている外国人の方のサポートが出来ないか、そういったところを集約して発信していけないか、ということがYummy Japanのスタートになっています。元々映像業界なので、『映像』で新たに日本の情報を海外の方に発信をしていきたいと考えました。
※1:マルチチャネルネットワーク。動画クリエイターのチャンネル(YouTubeチャンネル等)を複数束ねたネットワーク。国内YouTube MCN は「YummyJapan」を含め10社。(2015年5月現在)

「Yummy Japan」は“食”を軸としたMCNかと思いますが、“食”にこだわった理由は何でしょうか?

小太刀:「Yummy Japan」というのは「おいしい」という意味があるのですが、どこにいても食べることは切り離せないものですよね。一度、人が80年として生きるとしたらどのくらい回数食事を取るのだろう、と計算したことがあるんです。そうしたら、とても大きな数字で。また、外国人の方が来日して特に楽しみにされていること=「食」ということが、データとしても出ていたので、「食」というところにコンセプトを置いてサービスを展開しようと決めました。

「Yummy Japan」のサービスにはどんな特徴があるのでしょうか。

小太刀:Cool JAPAN的に日本の映像を展開されているところって多いと思いますが、(Yummy Japanでは)割とリアルな食生活情報、ラーメンとか、カレーとか、本当に日本食?と言っていいかは分からないのですが、イメージ映像的なものではなく、エンターテイメント性を重視して楽しく発信をしています。外国人向けにということで、英語で、なおかつ外国人から見て惹きのあるモノ、外国人に刺さるモノ、を意識して作っています。

YummyJapanHP
左:コーポレートサイト、右:MCNページ

どういった映像が実際に外国人に刺さるのでしょうか?

小太刀:ご覧いただくと気付くかと思うのですが、色合いとかテロップとか、日本人とはちょっと違うんですよね。特徴的な使い方をしていますね。テロップはTVと比べると結構大きめの字で、カラフルなものを挿入しています。また、YouTubeは媒体の特性として『サムネイル』に惹きがないと見てもらえない、という部分があるので、そこを注力しています。割とグロいワードを使ったりしているような状況もあります。

スタート時はスタッフ自身で刺さるコンテンツ、見せ方を研究

このようなノウハウは、最初からお持ちだったのでしょうか?

小太刀:いえ、最初は持っていませんでした。YouTube(MCN)を運営していくという話になった際、そもそものスタートの時点でパイロット版のチャンネルって必要だよねということで、バカみたいな話なんですが、スタッフ全員でYouTuberの気持ちになろう!ということになりまして。映像制作のノウハウはもともと色々とあるのですが、YouTubeで展開した際に、どういったものがウケるのか、「見て貰えるコンテンツの作り方」というのをスタッフが自ら研究しました。

『サムネイル』1つでというところで、興味を持って再生のボタンを押してもらえるのかというのが変わってくるんですよ。コンテンツの内容も、海外の方が見て面白いと思ってもらえるか、私は日本人なのでよくわからないので外国人のスタッフやYouTuberと話をしていまして。またYouTuberが作るものに関しては「これはいい」とか「ダメ」とかは言わずに彼らの視点に任せて、そこをサポートしている形です。

最初は自分たちでやられていたんですね。

小太刀:はい。正式にMCNの認可が下りたのが2014年7月でして、実際にそれまでもネットワークとして一緒に動いていたチャンネルがいくつかあったのですが、認可が下りたタイミングから、YouTuberの方を集め始めました。(また偶然ではあるとは思うのですが、)実際にコンセプトというか、外国人目線で食を紹介しよう!と決めた直後に東京オリンピックが決定、また和食がユネスコの無形文化遺産に決まったなどの動きがあってなんか追い風だなぁと。ただ、社内ベンチャーとして始めたので「こんなことで儲かるのか?!」と言われることも多く、まだまだ当時は肩身の狭い思いをしていましたけれどね。

メキシコのトップクラスYouTuberが来日

数ある動画の中で、どのような動画やYouTuberが人気があるのでしょうか?

小太刀:注目のYouTuberとしては、今年4月から来日しているメキシコ人YouTuberの『ミランダ・イバネス』です。本国では200万人近いファンがいるトップランクのYouTuberです。今回「Yummy Japan」では、彼女の日本での活動・映像の版権を持つことになりました。日本でタイアップなどをやる場合は「Yummy Japan」を通すことになっているので、色々と企画をしていければ、と考えています。

ミランダは、メキシコではナショナルブランドのCMなどにも多く登場していまして、たとえばフォルクスワーゲンや、VISAカードや、マクドナルド、VANSなどに出演している実績もあります。コンテンツの内容としては、DIYとかレシピ系が中心で、すごく器用な子でクオリティーが高いんですよね。また、彼女のファンのことを「Pony Crew」というのですが、タイアップしたマクドナルドの企画では、「Pony Crew」の会員証を見せるとアイスクリームがタダでもらえるというキャンペーンをやったり、マクドナルドで注文した際に渡されるトレーに彼女のレシピが書いてあったりもするんですよ。

miranda

それはすごい。若年層に人気のYotuberなのですね。

鈴木:10代~20代の女性のファン層が多いYouTuberですね。ある高校に遊びに行くと、みんな顔を出して「きゃぁぁぁぁ!!!!」という状態になった、という話もあるようです。メキシコでの、レディー・ガガ的な立ち位置でしょうか。ファンとコミュニティーを作られている形です。

今後のスケジュールとしては、6月半ばにイベントを予定していまして、YouTube Space Tokyoからライブで配信予定です。LIVE配信はトップクラスのYouTuberしか出来ないので、「Yummy Japan」にとってMCNのブランディングとしてとてもよい機会になると思います。YouTuberの方々に対しても相当いい影響があるのではないかと考えています。

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後編に続きます。(後編はこちらからご覧ください。)

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