【前編】「What do you know about your customers?」― GIGYA 東アジア担当 Edwardインタビュー

 2015.08.13  adtech管理者

アドテクを中心として広告業界のトレンドについて発信をする『DAC AD TECH BLOG』。今回は、アイデンティティマネジメントプラットフォーム“GIGYA”について。7月に来日をされていた際に東アジア チャネルセールスマネージャーのEdward Kong 氏にお話を伺うことが出来ましたので、そのインタビュー内容をお届けします。

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ソーシャルメディアの「黎明期」に創業

はじめにGIGYA社についてお伺いさせてください。

GIGYAの設立は2006年。イスラエル出身のファウンダーがサンフランシスコで創業しました。Facebookが一般公開をされ※1、my spaceがサービスインをした年になります。当時は「シェア」や「コメント」といったソーシャルプラグインやソーシャルログインをメインとする“プラグインプロバイダー”としてサービス提供を開始しました。その後ロンドン、シンガポール、オーストラリア、イスラエル、パリと拠点を増やしています。※2
※1:Facebookは、2006年9月26日以降に一般公開されている。参考:wiki
※2:GIGYA 拠点一覧

サービスインした当初から軸足は“ソーシャル”にあるのですね。

はい、最初からソーシャルのスペース(世界)で付加価値提供を行うために、GIGYAはサービスをスタートしています。サービス提供を行っている中でソーシャルメディアをめぐる環境も激変してきましたので“プラグインプロバイダー”としてではなく、世の中のニーズに適応する形でサービスの形を変化させてきました。私たちのサービスをプラットフォーム(基盤)として第3者のサービスを利用するという位置づけで活用いただけることを目指して、機能拡充を行ってきています。
B2Bでは「Salesforce」がプラットフォームとなっていますが、GIGYAはB2Cの領域で「Salesforce」のようなプラットフォームになれるよう、また欠かせない存在となれるよう、目指しています。

では具体的に、GIGYAとはどのようなサービスなのでしょうか。

GIGYAは「アイデンティティマネジメントプラットフォーム(Identity Management Platform)」です。クライアントが自社のWebサイトに訪れてきたユーザについて詳しくなるためのお手伝いを行うサービスです。どの会社のマーケティング部門でも「自社のユーザについて、出来るだけ詳しく知る」という共通の目的、目標があると考えています。自社のユーザについて詳しくなることで、ユーザとより深いコミュニケーションが出来たり、CVを高めたり、エンゲージメントを高めたり、ロイヤリティを高めたりすることが出来るでしょう。
アクイジションを高める」「リテンションを高める」「CVを高める」この3つがどこでも共通だと思っていて、GIGYAはそれを実現するためのツールです。

世の中のデジタルエコシステムにおいては、様々なデータを集める方法があります。例えば、AudienceoneのようなDMPを使うことで3rd party cookieデータを集めることが出来ますし、スプリンクラー(sprinklr)のようなツールではSNS上の人の声を拾うこともできます。そういった中でGIGYAは、クオリティの高い“1st Partyデータ”を提供することが出来ます。

いま最も重要視されているのは、1st Partyデータですね。その方が“データの正確性”という意味で効率的ですので、ソーシャルだけではなくて、行動データ(Behavior Data)を含めて集めようとしている傾向がみられます。

3つのステップで企業のデータ活用を支援

GIGYAを利用すると、どのようなことが可能になるのでしょうか。

GIGYAには「Connect(コネクト)」「Collect(コレクト)」「Convert(コンバート)」の3つのステップがあります。まず、『ソーシャルログインを介して、エンドユーザとクライアントを繋げる。』というのが最初の「Connect」というステップです。

重要なのは“レジストレーション“の観点です。一般的にログインフォームはSSLの取得など導入に際して必要な作業が多いため、今でも数多くの企業が登録作業に工数を費やしています。GIGYAはクライアントに代わって、この作業を運営まで含めて行うことが可能です。RaaS(Registration as a Service)というものをサービスイン当初から提供しており、様々なユーザに自主的に登録をしてもらうことが出来ます。世界中で貯めてきたベストプラクティスがありますので、それを基に提供を行っています。
ただ、それでもユーザが自主的に完全なデータを入れてくれる保証はありませんし、正確性もわかりません。ユーザが自主的に情報を入れてくれ、かつ正確性の高いソーシャルデータを求める場合は、ユーザからみてもっとも簡単なソーシャルログインをお勧めしています。ソーシャルであれば自主的に、かつ正確にユーザが登録をしてくれます。正確性の高いデータを必要としている企業が増えてきているため、GIGYAはサービス開始当初から提供している、サイトの回遊率を上げるプラグインツールと合わせて、ソーシャルログインを提供しています。

GIGYA_Edward_talk

またGIGYAを活用いただければ、「ドメイン」や「デバイス」というものは関係ありません。今ユーザの管理はバラバラになってしまっており、(同じユーザが来ていても)同じユーザだと認識することが出来ない状態になっているところも多いかと思います。GIGYAを通じて管理することで、「ドメイン」や「デバイス」が異なったところでアクセスしていてもきちんと同じユーザとして管理することが可能です。どこにいても、何のサイトを見ていても、GIGYAを通じて色々なところから情報を取得し、すべての情報を1つにまとめることが出来るのです。

ソーシャルログインが出来るSNSはどのくらいあるのでしょうか。

現在35以上のアカウントに対応しています。FacebookやTwitterのほか、中国のWeibo(微博)、Yahoo!、amazonにも対応しています。日本向けには「mixi」や「Yahoo!JAPAN」でソーシャルログインが出来るよう対応しています。

続いてのステップが「Collect」です。これは、「Connect」で収集した情報を集めるステップです。各プラットフォームの利用ポリシーに準拠している安全な環境でデータを保存し、また常に接続・同期しデータベース化します。このすべてのデータは、いつも最新の状態で保持することが出来ます。APIといったものは関係なく、ユーザが持っている最新の状態のデータを常に接続して取得しているのです。ユーザデータを最新の状態で保持していることはとても大変なことですので、クライアントにはこの点は大きなメリットとして捉えていただいています。

貯めることが出来るデータはどのようなものがあるのでしょうか?

「ダイナミックスキーマ(dynamic schema)」という形で我々は言っているのですが、Facebook、その他のソーシャルアカウントから吐き出される情報がベースです。基本的にはIDに紐づいた様々な種類のデータに対応できますので、ソーシャルデータのみを貯めるわけではなく、企業が持っているCRMデータや購買データなどを同期して連携することが可能です。

クライアントの中には、データの保管先として自国を指定されるケースもあるかと思いますが、それはいかがですか。

そうですね。必要に応じて、国内に限定してデータを保管する対応を行うことも可能です。柔軟に ”パブリッククラウド”でも出来るような用意はあります。

次に「Convert」のステップについて教えてください。

「Convert」は取得したデータを活用するステップです。集めたデータはダッシュボードを通じて確認することが可能で、セグメンテーションツールを使うことで様々な切り口で分けていくことが出来ます。

GIGYA_dashboard

GIGYAは、“趣味” “学校” “仕事”といったサイコグラフィックデータ※3を取得できますので、とてもユニークだと考えています。これらの情報を基に、たとえば「25歳、女性、スターバックスが好き」といったセグメントを抽出することが可能です。また、作成したセグメントデータなどは、CSVファイルにてエクスポートすることが出来ますし、APIを介して動的に読み込むことも可能です。
※3サイコグラフィックデータ:消費者の心理学的特性データ。価値観、ライフスタイル、趣味など、心理的などを指す。

このデータを基に、すでにGIGYAのパートナーとなっている50以上のインテグレーション、マーケティングソリューション※4 と連携し、様々な形でデータ活用を行うことが出来ます。

GIGYA_partner

※4 旧称ネクサスパートナー、現IDXマーケットプレイスの一例。 詳細はこちら。

後編に続きます>>>後編はこちら。

今回ご紹介した内容にご興味を持っていただいた方は、以下よりお問い合わせください。

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