GA4の探索レポート作成に欠かせない「セグメント」とは?

 2022.12.08  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

※2023年 7月 3日(月)更新

旧来のGA(ユニバーサル アナリティクス)の無償版におけるサポートが2023/7/1をもって終了し、多くの企業でGA4(Google アナリティクス 4)導入がなされていますが、皆様はGA4を正しく活用できているでしょうか。「難しくてよくわからない」という方も多いのではないかと思います。

前回のブログでは「オーディエンストリガー」に関して、従来のイベント計測との違いを踏まえながらご紹介しましたが、今回は「セグメント」についてご紹介します。「セグメント」は探索でレポートを作る際に必要となる機能ですので、ぜひ本記事をご覧いただき使い方を覚えましょう。また細かなオプション設定についてもご紹介しますので、すでに「セグメント」使ってデータを抽出している方も改めて理解を深めて頂ければと思います。

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「セグメント」とは

「セグメント」とは、計測しているデータの中から任意の条件を指定して、その条件に合ったデータのみを抽出する機能です。例えば、特定のデバイスや国からのアクセスに限定したり、コンバージョンしたユーザーとそうでない人に絞り込んでデータ同士を比較したりすることができます。

セグメントには、「ユーザーセグメント」「セッションセグメント」「イベントセグメント」の3タイプがあり、それぞれどの粒度でデータを見たいかによって使い分けます。

GA4_セグメント_01

どんな時にどのセグメントタイプを選べばいいのでしょうか。具体的な例を挙げながら詳しく見ていきましょう。例えば、下記のような行動をしたユーザーがいたとします。
例:
(訪問1)①ページA→②ページB→③商品Aを購入
(訪問2)④ページB→⑤ページC→⑥商品Bを購入

この場合GA4には、各アクション分の6つのデータが送られます。「商品Aを購入した」を条件設定した場合、各セグメントタイプがどのようなデータを取るか、見ていきます。

「ユーザーセグメント」
 ⇒該当のイベントが発生したユーザー全てのデータ(①~⑥)が抽出
「セッションセグメント」
 ⇒該当のイベントが発生したセッション全てのデータ(①②③)が抽出
「イベントセグメント」
 ⇒該当のイベントのみのデータ(③)が抽出

GA4_セグメント_02
このように、どのタイプのセグメントを選ぶかによって取得できるデータの範囲が変わってきます。どのタイプを利用するかは分析の目的によるため分析の目的に合わせてタイプの選択を行いましょう。

商品Aを購入した「人」が他にどんなページを見ていたかを分析したい場合は「ユーザーセグメント」を、コンバージョンした時の「訪問」で見ていたページを分析したい場合は「セッションセグメント」を使います。また、対象のコンバージョンイベントがどれくらい発生したのか「点」で見たい場合は「イベントセグメント」を使います。


セグメントの設定・活用方法(1)セグメントの条件

「セグメント」の設定は、探索レポート内の「セグメント」の+ボタンから行えます。セグメントの新規作成画面には「カスタムイベントを作成」と「おすすめのセグメント」があります。前者は自分で一から条件を作る必要がありますが、後者はよく使われる条件がプリセットして用意されています。

おすすめのセグメントには、以下の種類があります。

  • 全般:最近のアクティブユーザー/非購入者/購入者/7日間離脱しているユーザー
  • 業種別:GA4に登録した業種別のおすすめ条件
  • テンプレート:ユーザー属性/テクノロジー/ユーザー獲得 ※2023年6月時点

GA4_セグメント_03

それでは、カスタムセグメントの作成方法をご紹介します。

セグメントタイプを選択した後は、具体「条件」の設定を行います。設定には、「イベント」「ディメンション」「指標」を選択します。順に、clickやpage_viewといった特定のイベントを指定したり、属性や地域等ユーザーに関するディメンションを指定したり、Googleの機械学習を活用した予測指標に基づいてセグメントを作ることができます。

GA4_セグメント_04

基本的にはUIの通りに操作していただければ、意図した通りにセグメントが作成可能ですが、仕様が分かりにくいオプション設定について、合わせてご説明します。

いずれかの地点で

「ユーザーセグメント」では条件を選択する際に「いずれかの時点で」というオプション機能が表示されます。このチェックボックスにチェックを入れると該当期間に一度でも条件を満たしたユーザーがセグメントに含まれ、チェックを外すと、該当期間の最新記録が条件を満たしたユーザーのみがセグメントに含まれます。

例えば、レポート抽出期間を7月1日~31日とし、「デバイスカテゴリがdesktopに完全一致する」という条件でセグメントを作成した場合、

  • 7月1日にdesktopからサイト利用
  • 7月31日にmobileからサイト利用

というユーザーは、

  • 「いずれかの時点で」をチェックするとセグメントに含まれる
  • 「いずれかの時点で」のチェックを外すとセグメントには含まれない(最新の記録は「mobile」のため)

となります。

GA4_セグメント_05

条件のスコープ指定

作成画面の右上部にある人型のアイコンを押していただくと、「条件のスコープ指定」という設定があり「全セッション」「同じセッション内」「同じイベント内」という3つの選択肢から選べます。

GA4_セグメント_06-2

例えば、「ページAを見た」と「ページBを見た」という2つの条件を作った時に、「全セッション」の場合は同じセッションで発生しなくても良いという意味になります。次に「同じセッション内」の場合は、同一セッション内でページAとページBを見ている必要があります。AとBの順番は問いません。最後に「同じイベント内」は「ページAを見た」と「ページBを見た」という2つの条件が同じイベント内で発生する必要がありますが、この場合ですと、2つのURLを同時に1つのイベントで計測することはできないため、値はゼロになります。

 

セグメントの設定・活用方法(2)シーケンスの追加

続いて、「シーケンスを追加」という機能について、ご紹介します。

GA4_セグメント_08

「シーケンス」とは、ページAを見た後にページBに移動する、といった特定の順序で発生したユーザーの行動を定義したいときに使います。「ステップを追加」を押すことで各ステップの条件を最大10まで追加できます。

ただし、現状この機能が使えるのは「ユーザーセグメント」だけで、「セッションセグメント」にはない機能になりますのでご留意ください。
ステップの設定では、「間接ステップ」か「直接ステップ」かを選択でき、「次の間接的ステップ」は間に他のページ等が入っていても最終的に遷移していれば集計されます。「次の直接的ステップ」は間に他のページ等が入ると集計されなくなります。
ストップウォッチのようなアイコンからステップの時間を指定することもできるので、ステップ全体の時間や特定ステップ間の時間を指定したい場合に使ってみるとよいでしょう。

GA4_セグメント_09

 

セグメントの設定・活用方法(3)除外条件

最後に、除外条件を設定する場合の説明になります。
作成画面の最下部にある「除外するグループを追加」から除外したい条件を作成することができます。除外の仕方には、「一時的に除外」と「完全に除外」の2種類があり、「一時的に除外」はデータ集計期間にその条件を満たす場合はセグメントから除外されます。「完全に除外」はデータ集計期間に関係なく、その条件を満たす場合にセグメントから除外されます。

GA4_セグメント_10

例えば、7月1日~7月31日のデータ期間に対して、「desktopのユーザーを除外する」という設定を行ったとします。

この場合、「一時的に除外」では7月中に「desktop」でアクセスしたユーザーが除外されます。一方で「完全に除外」では、データ期間に関わらず過去「desktop」を利用したユーザー全てが除外されます。
設定内容によっては、「一時的に除外」でも「完全に除外」でもデータの値が変わらないことがありますが、用途に応じて除外は使い分けできるよう、注意しましょう。

セグメントを作成すると、右の「サマリー」画面にそのセグメントのユーザー数というのが表示されます。上記の例「desktopのユーザーを除外する」というセグメントを作成すると、サマリーで「除外」人数が円で表示されます。
こちらは、レポート期間中で除外対象となるユーザー(desktopユーザー)が6.7万人いることを表します。
サマリーの見方は注意しつつセグメントを作成していただけたらと思います。

GA4_セグメント_11

 

まとめ

今回は「セグメント」についての概要や設定・活用方法についてご紹介させて頂きました。
「セグメント」を活用することによって、よりデータを詳しくみることができ、ユーザー行動の理解が進む助けになります。「セグメント」のような機能を使いこなし、サイト内データを詳しく見ていくためにも早めのGA4導入を推奨致します。

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