Adobe Analytics と Google Analytics の違い

 2019.01.15  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

はじめに

webサイトの運営において今や欠かせないアクセス解析ツールですが、現在は、Adobe 社提供の「Adobe Analytics(以下、AA)」と、Google 社提供の「Google Analytics(以下、GA)」の2つが大きな存在感を示しています。

アクセス解析ツールを選定する際に、「AAとGA、結局何が違うのか」と疑問に感じるマーケティングやwebの担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな疑問を解決できるよう、AAとGAを比較しながら紹介します。

Adobe Analytics と Google Analytics の簡単な比較

それでは、AAとGAの特徴について、「①分析・レポート、②実装、③価格、④その他 」の4軸で比較していきましょう。

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Adobe Analytics の特徴

① 分析・レポート

Analysis Workspace に特徴あり

「Analysis Workspace」という、画面上でドラッグ&ドロップ操作だけで簡単に指標やディメンションを掛け合わせて分析できる機能が用意されています。

検索窓で掛け合わせたい項目を検索して選択したり、その場で閲覧したい項目に瞬時に差し替えたりすることもできるため、非常に柔軟性の高い機能です。また「フォールアウト」や「フロー」などフォーマットも充実しています。
ただし、柔軟性が高い分、正しいディメンションの理解と適切な指標を使用する知識やノウハウが必要です。
※Analysis Workspace については、後述の「3.それぞれを導入した際のメリットとは」で詳しく解説します。

AIによる自動分析

AIによる自動分析レポートが複数存在します。

<例>
異常値検出   過去のデータをもとに計測値を異常と見なすか判定する。
貢献度分析   異常値と見なされた結果に寄与した要因を発見する。
セグメント比較 比較対象のセグメントに対して自動で調査し、統計的差異を出す。


② 実装

柔軟性は高いが、実装難易度も高い

AAは、GAと比べてカスタマイズしやすいのが特徴です。
一方で、実装の難易度は高いと言われています。


③ 価格

4段階の機能別プラン、月間利用ボリュームで価格決定

機能別に4段階のプランがあります。
(使えるアカウント数、ReportBuilderやアクティビティマップ等の使用可否の差)
月のサーバーコール数(=GAで言うヒット数)にも左右されます。


④ その他

Adobeによるデータ利用の可能性なし

データ所有権はお客様自身にあり、また Adobe によるデータ利用もありません。
※参考:General Terms 内 6.2 https://www.adobe.com/jp/legal/terms/enterprise-licensing.html


Google Analytics の特徴

①分析・レポート

Google 広告、Google 他製品との連携

・Google 広告との連携
 Google 広告との連携が可能です。GA側で Google 広告のレポートの確認、
 またGAと横断したレポートの確認ができます。

・Google 他製品との連携
 Google の他製品と連携することで、GA側でレポートの閲覧ができます。
 サイト内回遊データと横断したレポートの確認も可能です。
 <例>
 ーSearch Console との連携
 ーCampaign Manager との連携 ※有料版のみ

クロスデバイスレポート

GAでは、Google シグナルを有効にすることで、クロスデバイスレポートの閲覧ができます。(広告のカスタマイズをオンにしているユーザーのデータが元になります。)これにより、複数のデバイスからの同一ユーザーによるアクセスを重複カウントすることなく、より精緻な分析が可能となります。


② 実装

比較的シンプルな実装で、デフォルトのレポート確認が可能

GAは、比較的実装ハードルが低いと言われることが多いソリューションです。デフォルトで取得できる値がいくつか用意されており、タグを設置するだけでも、ある程度のレポートを参照できることが理由の一つです。
またGAでは、CVの設定なども画面上で比較的簡単に実装できます。


③ 価格

無料版がある。有料版は利用ボリュームのみで価格決定

既にご利用の方も多いと思いますが、一定のヒット数までならGAは無料版を利用することが可能です。有料の Google Analytics 360(以下、GA360)のプランは1種類のみで、価格はヒット数に左右されます。


④ その他

Google によるデータ利用の可能性あり

GA360のデータ所有権はお客様自身にありますが、Google によりマーケティングデータ(IPアドレス等のアクセスデータ。個人情報にあたるものは該当しない)がGoogleサービス改善目的で使用される可能性があります。
※参考:Google アナリティクス利用規約 https://www.google.co.jp/analytics/terms/jp.html

参考になる書籍等が豊富

また、GAは参考にできる書籍やインターネット記事が豊富に存在するため、わからないことをすぐに自分で調べられます。


それぞれを導入した際のメリット

本章では更に詳しく、ツール選択のポイントになりそうなそれぞれのメリットについて、例を挙げながら解説します。


Adobe Analytics のメリット

・Analysis Workspace の利便性
Analysis Workspace について使用例を挙げて詳しく紹介します。
Analysis Workspace では、フリーフォームを使用して自由にデータを確認することができます。分類やセグメントごとの比較も簡単です。

<例> 訪問回数のレポートを閲覧した時に、ブラウザー別で確認したい場合
まず、画面左上の検索窓に「ブラウザー」と入力し、ディメンション「ブラウザー」を探します。次に、検索結果にあるディメンション「ブラウザー」を右側のテーブルにドラッグ&ドロップ操作で追加します。

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これだけの簡単な操作で、ブラウザー別の訪問回数レポートを確認することができます。

また、追加した項目は簡単に追加・差し替え・削除することが可能です。ブラウザー別訪問回数レポートを表示させた状態で、「訪問回数と直帰率を並べて見たい」「ブラウザー別訪問回数1位の Google Chrome の内、入口ページの内訳が知りたい」といった深掘りも同様の操作でレポートを確認することが可能です。difference-analytics-adobe-google-image6


 ・データ利用権の観点でセキュリティ重視のお客様から好まれる場合もある

AAでは Adobe によってデータが利用されることはありません。
一方、GAでは有料版・無料版問わず、個人情報を含まないマーケティングデータがGoogle により利用される可能性があります。そのため、金融業界などセキュリティを非常に重視されるお客様はAAを好まれる傾向があります。

Google Analytics のメリット

・GA無料版を元々導入していた場合、スムーズな移行が可能。

「無料版のGAを既に利用していて、有料版のGA360に移行したい」という場合、タグの差し替えは必要ありません。そのため、制作会社などにタグの差し替えを依頼するといったコストの軽減にも繋がります。
また、無料版のGAで計測していたデータはそのまま引き継がれます。


・Google 広告との連携が可能

Google 広告と連携することでGA側で Google 広告のレポートの確認、またGAと横断したレポートの確認ができます。下図では、Google 広告レポートのクリック数やクリック単価と、GAのコンバージョン数等を横断して表示しています。difference-analytics-adobe-google-image3

・キャンペーン マネージャー との連携が可能

Googleの第三者配信ツール「キャンペーン マネージャー」との連携も可能です。キャンペーン マネージャー で計測している広告表示から広告クリックまでのデータと、GAで計測しているサイト内回遊データを連携することで、クリックスルーCV、ビュースルーCVが確認可能となります。
Google 製品同士のため、簡単に連携できることが、GAの強みと言えます。


・Search Console との連携が可能

GAは Search Console という、自社で管理するサイトの Google 検索トラフィックや表示順位を測定するツールとの連携が可能です。
連携により、GAの画面上で Search Console のデータを確認できるようになるだけでなく、URL表示回数ごとのCV数など、GAのデータと横断したレポートの確認が可能になります。 

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まとめ

AA・GAそれぞれの特徴について、ご理解いただけましたでしょうか。

ツールの選択には自社のマーケティング戦略に合ったレポートの確認や、ポリシーに合ったデータ利用を考慮することが重要です。
DACでは、Adobe Analytics、Google Analytics をよりご活用いただけるよう、導入・運用等をサポートいたします。ご興味がございましたら、是非お問い合わせください。

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