【前編】“媒体社”のビジネスを飛躍させるのが我々のミッション―CXENSE江川社長インタビュー

 2015.03.30  adtech管理者

アドテクを中心として広告業界のトレンドについて発信をする『DAC AD TECH BLOG(アドテクブログ)』。今回は、CXENSE(シーセンス)日本法人の代表でいらっしゃいます、江川社長へのインタビュー内容を前編・後編にわたってお届けします。前編は、CXENSE設立からどのようなサービスを展開されているか、というところを中心にお伺いしました。

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日本は設立当初から力を入れている、注目しているマーケット

はじめに貴社の事をお伺いします。事業をスタートされてから今日に至るまでの概要に関してお教えください。

CXENSEは、2010年2月、ノルウェーのオスロで営業を開始して、丸5年になります。Fast Search & Transfer社(以下Fast社)のメンバーがスピンアウトして設立しました。元々Fast社では、「検索エンジン」「レコメンド」「広告の配信サーバー」を主にメディア企業、eコマースサイトに対してライセンス販売をしていました。CXENSEとしてスピンアウトした後も、同様の企業に対して提供を行い、ビジネスを展開しています。

江川さんが代表を務めていらっしゃる日本法人の設立は、ノルウェー本社設立と同じ年ですね。

そうです。本社が2010年2月、日本法人は12月に設立しています。マーケットとしてみると、外資の企業で本社と同年に日本法人を立ち上げているのはめずらしいケースだと思います。ほかに同じタイミングで立ち上げを行ったのは、米国でした。そういった意味では日本は設立当初から、注目をしているマーケットで、力を入れています。それ以降は営業拠点として、ラテンアメリカ、シンガポールを中心としたAPACの進出をしています。メルボルンにも拠点がありますが、こちらは開発の拠点となっています。
また、導入が進んでいる国で見ますと、本社がノルウェーということもあり、ヨーロッパは成長しており、1番大きなマーケットとなっています。追随する形で日本が大きなマーケットになろうとしている状況です。

誰よりもユーザーを理解し、新たな価値を作り出す

CXENSEでは、サービスラインナップとしてはどのようなものをお持ちなのでしょうか。

弊社は、“Cxense Extraordinary Insight Engine(EIE)” 、日本語に訳しますと“卓越した洞察エンジン”という意味になりますが、よりユーザーを理解するための、このエンジンをコアに、Advertising(広告配信)、Insight(分析)、 DMP、 Content(レコメンデーション)、Search(検索)、という5つのソリューションを展開しています。Fast社と重複しているプロダクトも持っているのですが、CXENSEとしてフォーカスするコンセプトとしては、「誰よりもユーザーを理解する」ことで、新たな価値を作り出すことです。コンシューマーの人たちがどういったものを求めているかを理解し、より良いコンテンツやサービスを提供していくことをミッションとしています。

まず、「insight」に関してですが、これは設立当初から注力してきたプロダクトなのですが、そのEIEをリアルタイムに動かしており、媒体社のサイトの状況をリアルタイムに分析しています。「DMP」に関しては、insightで蓄積したユーザーの行動履歴やプロファイルデータに加え、会員情報などの1st partyデータや3rd partyデータを組み合わせて、オーディエンスセグメントを定義し活用できるようになっています。予め箱を作っていてバッチ処理などで当てはめる、というものはよく聞きますが、CXENSEはリアルタイムで動かしていき、EIEやその周辺にあるプロダクトを連携させていきます。技術的な話になりますが、ユーザーの行動履歴などのデータを収集する際に、Cookieを利用しています。他社では3rd party cookieしか利用できないというところがありますが、CXENSEは、1st party cookieを発行しています。3rd Party cookieを受け付けないブラウザを含め様々なブラウザで情報を収集できますし、デバイスごとでトラッキングが可能なことが特徴です。
そして「content」を利用することで、サイトに訪問をしたユーザーが読んだ記事の情報を蓄積し、どんな記事に興味があるかという視点で、レコメンデーションコンテンツとして提供することが可能です。これによりユーザーごとのレコメントが可能となります。また自分が1度読んだ記事は、レコメンドには表示させないという仕組みも取り入れています。

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このようなサービスは、これまで培ってきた高い技術力が生きているということなのでしょうか?

そうですね。リアルタイムでのデータを反映という形で安定してサービス提供できている、ということが我々の強みだと考えています。CXENSEは技術者中心のメンバーで立ち上げをしています。現在も従業員の半数以上、グローバルでは8割ほどはエンジニアの会社です。リアルタイムで動かしていくところのチャレンジとしては、データ1つだけでなく、様々なデータ全体が連携していく必要があります。しかも、世界各国でご利用いただいています。企業によっては、1つのサイト全体のPV数・トラフィック量でみると数十億規模にもなります。既に何百社に導入していただいているので、全体のトラフィックで見るとさらに大きな規模になります。高い技術力がないと安定してサービスを提供することが出来ません。

媒体社に向いた、媒体社を助けるソリューション

国内で既にご利用頂いている媒体社様からは、貴社の製品はどの様な評価を受けているのでしょうか?

我々は媒体社向けに特化してサービスを提供している、ということで、その点を評価していただいていると感じています。製品の機能ももちろん、媒体社のビジネスを飛躍させるために活用いただけるものをそろえていますし、立ち位置としても「媒体社に向いている」という話をしています。『媒体社を助けるソリューション』という立ち位置です。これを明確に掲げている企業はなかなか居ないのではないでしょうか。多くのテクノロジーのサービス全体を見渡すと、媒体社向けではないところが多く、広告主に向いているものが多い印象です。
CXENSEのソリューションは、記事の中身まできっちり解析している、というところも評価頂いています。メディア企業の方も、コンテンツをしっかり作っていこうという流れができていますので、その点も影響していると考えています。一生懸命手塩にかけたコンテンツを見られず、自分の価値が生かされないという状態は、よい状態ではありません。記事の中にどのようなキーワードが入っているのか、特定のキーワード含んだ記事を読んだユーザーに対して新しいレコメンデーションなどを行っていく。CXENSEには、サイトを運営していく上で必要なソリューションがひと通り揃っていますので、媒体社の方々が、自分たちが作ったコンテンツを届けていきたいということを実現することが可能になります。

CXENSE導入をする場合、どのような施策実施を行うことが多いでしょうか。

まずはWebサイトの閲覧開始ポイントとなることがおおい「TOPページの最適化」というのが話として1つあります。通常は誰が見ても一緒ですが、普段その人が見ているコンテンツをTOPで出していくというアイデアです。これはいずれやりたい、というお話は様々な媒体社で頂きます。
CXENSEでは、JavaScriptをいれていただければすぐに解析が可能となりますし、他のアプリケーションもすぐに利用できまるので、アイデアを簡単に実施できます。
また、明確にこれをやりたい、というものがなくても、我々の知見を共有し、媒体社として何をしなければいけなのか、というのを提示しています。まずは、小さいところから始めることが多いです。記事枠への誘導枠だけターゲティングをしてみる、などです。媒体社が、自社でデータを持つことによって、このように出来ることは無限に広がっていきます。

江川社長ありがとうございました。
後編はこちらよりご覧ください(リンク)。 今回ご紹介した内容にご興味を持っていただいた方は、以下よりお問い合わせください。

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