テレビ視聴ログデータを活用した広告配信「Atma®アクチュアルテレビ視聴ターゲティング」とは

 2019.03.20  デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社

「テレビCMを出稿しているけれどCMを見てくれた人にデジタルでもターゲティング(広告配信)をしたい。」「テレビCMを出稿したいけれど予算が取れない。」そんな悩みはありませんか。今回は、先日プレスリリースしました、テレビ視聴ログデータを活用した広告配信を実現する「Atma®アクチュアルテレビ視聴ターゲティング」についてご紹介します。

Atma®アクチュアルテレビ視聴ターゲティングとは

今回リリースしたターゲティングメニューの説明の前に、その連携元となっている「Atma® (アトマ)」について説明したいと思います。

「Atma®」は、博報堂DYメディアパートナーズ株式会社(以下、博報堂DYMP)が2017年に開発したテレビCMの効果を最大化するソリューションです。全国約250万台のインターネット結線テレビの視聴ログデータ(複数の国内主要テレビメーカーからの個人を特定しない匿名化されたデータ)と連携しています。インターネットに接続されているテレビに限り、どのテレビが「いつ」「どの放送局を」「どの番組を視聴したのか」という匿名データで連携されています。収集したテレビ視聴ログデータは、web閲覧データなどのオンライン行動データと統合することで、テレビメディアとwebサイトやアプリなどのデジタルメディアの複数のメディアとの接触状況やテレビ視聴データを活用した広告配信・店舗誘引や購買効果の測定、などに活用されてきました。

ただし、本ソリューションは博報堂DYグループ内のみに対する販売に限られていました。個人を特定しない匿名化データとして扱っている膨大なテレビ視聴ログと大規模なデジタルオーディエンスの集計は、オリジナルの視聴傾向セグメントを作成しているケースが多く、集計作業の工程やプラニングの工程が複雑化しているためです。

一方で昨今生活者のメディア接触行動が多様化したことに伴い、メディアを横断した統合的なマーケティング手法の重要性が増してきています。この状況を踏まえ、「Atma®」を活用した広告配信メニューを皆様に広く活用していただきたいと、テレビ視聴習慣や視聴頻度、視聴した番組カテゴリーなどの様々なセグメント作成を自動化したメニュー化が実現しました。これにより、博報堂DYグループに限らず、いくつかの固定したセグメントに限っては、どなたでも「Atma®」データを活用した広告配信施策の実施が可能になりました。

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今回共同開発した「Atma®アクチュアルTV視聴ターゲティング」は、「Atma®」の全国250万台規模のテレビ実視聴ログデータを、DMPAudienceOne®」に連携することで広告配信可能なデータへと変換し、「MarketOne®」経由で広告配信を行う商品です。

本ターゲティングメニューは、実際の視聴に基づいたセグメンテーションを行っています。またMarketOne®ではテレビ視聴習慣や視聴頻度、視聴した番組カテゴリーなどの様々なセグメント項目を予め管理画面に掲載しており、任意に選択してすぐに広告配信に活用できます。さらには、AudienceOne®が保有する属性データや興味関心データなどとかけわせることで、より精緻なアプローチが可能になります。

ユースケース

テレビCMの補完としての利用

すでにテレビCMに広告出稿している場合はCMの補完として頻繁にテレビを見ている「ハイテレ層」と、普段はあまりテレビを見ない「ローテレ」層に、それぞれ異なる方法でアプローチすることが可能です。

テレビCMの補完としての利用

「Atma®」クレデンシャル資料より

「ハイテレ」層×静止画

こちらはすでにCMを見て訴求内容が印象づいているユーザーに静止画を見せることによってブランドをより商品理解させることを目的としています。加えて、「①TVCMと同時間帯の視聴セグメントを活用する」「②AudienceOne®の性年代などのデモグラフィックデータを活用する」ことでより精緻なターゲティング施策が可能です。

「ローテレ」×「動画」

こちらは普段はあまりテレビを見ないユーザーにブランドを想起させる動画を見せることで認知を広げ、訴求内容を印象付けることを目的としています。加えて「①AudienceOne®の性年代などのデモグラフィックデータを掛け合わせることで若年層にターゲットを絞る」「②動画視聴ユーザーをセグメント化し、リマーケティング配信を行う」など、デジタルならではの施策をとることができます。


よりリアル行動に近い興味関心セグメントとしての利用

例えばビジネスマンをターゲットとする場合、「Atma®」の「ニュース・報道」セグメントと、興味関心データを活用したセグメントのどちらかへの配信も可能です。これにより、同じビジネスに興味があるユーザーでも、テレビで情報収集しているユーザーとWebで情報収集しているユーザーの両方に広くアプローチすることできます。

まとめ

今回のメニュー化により、テレビ視聴ログデータを活用したテレビとデジタルを横断したアプローチが可能になりました。テレビ施策を行っていない企業でもデータの活用が可能ですので、ぜひお試しください。
AudienceOne®では今後、「Atma®」を他のソリューションにも活用できるよう企画しています。アップデートの際には改めてお知らせしますので、ご期待ください。

本ソリューションに興味を持っていただいた方は以下よりお問い合わせください。

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