「アプリ」プロモーションの最新トレンドとは/DACのアプリプロモーション総合支援プロジェクト:A.P.C

 2016.04.15  adtech管理者

アドテクを中心として広告業界のトレンドについて発信をする「DAC AD TECH BLOG」。今回は、昨年10月にDAC内で新しく立ち上がった、アプリプロモーション総合支援プロジェクト“A.P.C(Appli Promotion Consortium)”についてご紹介します。立ち上げの背景や、どのようなプロジェクトなのか、この半年間の成果について、A.P.C 熊田さんにお話を伺いました。

001APC_photo 左から青木、熊田、橋本、浅野

市場環境の大きな変化」への対応を目的に立ち上げ

はじめに、アプリの市場動向について教えてください。

熊田: ご存知の方も多いとは思いますが、これまでアプリ市場は爆発的なスピードで成長を遂げてきました。日本のApp Economy※1を見ると、2011年度時点では2,200億円でしたが、2013年度時点で8,300億円に到達しているなど、平均90%の成長率で成長をしています。※2
スマ―トフォン利用の中でも特に、アプリ利用時間が伸びていることも背景としてあるかと思います。

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出展URL:スマホアプリ利用時間の約35%はコミュニケーションで消費、1位は「LINE」~ニールセン、スマートフォンアプリの利用状況を発表~

特に日本のアプリ市場は、スマートフォンゲーム領域の成長率が非常に高く、巨大なマーケットへと成長を遂げています。日本を筆頭に、東アジアのスマートフォンゲーム市場は今後も急成長が予想されています。

そしてアプリ市場の成長とともに、アプリプロモーション領域も引き続き、巨大なマーケットとして成長を続けると予想されています。

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出展URL:国内スマホゲーム市場規模推移と予測(矢野経済研究所推計)

※1…App Economy…スマートフォンアプリを利用したビジネス、特に、スマートフォンの登場によって現れたビジネス
※2…NRI「インターネットの日本経済への貢献に関する調査研究」より

これまでのアプリプロモーションと言えば、CPIを重視した獲得最大化の施策が主流でしたよね。

熊田: そうですね、昨年の前半まではどれだけのユーザーにダウンロードしてもらうかがKPIとなるプロモーションが多く、CPIが低単価であることが重視される傾向が強かったです。広告商品もそれに合わせて低単価の効率・ボリューム重視でした。
ただ最近は、リリースされるアプリが増加したことや、市場が成長したことで、ユーザーに対して、これまで同様にダウンロードしてもらう機会やコストが変化してきました。この変化によって、今までの「ユーザー獲得最大化」を目的としたプロモーション手法も影響を受けています。

なるほど。それでは、そういった環境変化を受けて、今はどういった手法がでてきているのでしょうか?

熊田: もちろん従来のプロモーション手法は引き続き実施しつつも、LTV(Life Time Value)※3の最大化を目指すプロモーション施策が主軸となってきています。アプリ広告主にとっては、当然ながら収益の柱はユーザーに「課金」をしてもらうことです。そのためには、課金をしてくれるユーザーがどの広告から流入してきているのかを見極め、最良のユーザーに無駄なくアプローチをする。そして、ダウンロードをしてもらい、遊んで課金をしてもらう。そのためのプロモーションとして、インフィード広告※4やアドネットワークなどの広告運用の指標もCPIから継続率や課金率ベースで予算のアロケーションするケースが増えてきています。また、動画によるアプローチも2015年から一気に拡大してきています。今期からはますますこの流れがより一層拡大しつつ、ユーザーへの再アプローチする掘り起こし施策が増えていきそうですね。

また、こういった環境変化は広告ビジネスにおいても変化の時です。ダウンロード数重視の施策は明確なKPIが定まっていたので、広告会社ごとの提案の差別化も難しく、広告主の判断基準も競合実績の多い広告会社を選ぶ傾向がありました。しかし、環境変化に伴い、適切な広告運用に対するニーズの高まりや、さらにはダウンロードだけでなくアプリ自体を認知/拡散させる要望も出てきているため、その領域に強い広告会社もアプリプロモーション領域に進出しようとしてきています。
有り難いことに昨年から弊社にもそういったご相談が非常に増えてきていました。DACグループ内にはアプリプロモーション領域に関わる会社が数社ありましたが、こういった要望に応えるべく、それぞれ得意領域のメンバーを集結して結束したのが、A.P.C(Appli.Promotion.Consortium)という組織です。

※3…ユーザー単位で、ある商品やサービスに対して支払った、合計金額の意味
※4…Webサイトやモバイルアプリのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告

A.P.Cが実現する運用体制とは

なるほど。そういった背景があってA.P.Cが立ち上がったのですね。A.P.Cとは、具体的にどういう組織なのでしょうか。

熊田: はい、A.P.Cとは、DAC各グループ会社のアプリプロモーションに特化したメンバーを集結させることで、アプリプロモーションを総合的にサポートさせていただくチームです。営業フロントにおける提案同行から、キャンペーン設計・運用・レポーティングだけではなく、DACが従来なかなか行ってこなかったクリエイティブ制作まで、一気通貫したソリューション提供をさせていただいております。メディアバイイングだけではなく、トータルサポートをさせていただくことで、プロモーションを成功させるために迅速に対応できる体制を構築しています。

APC組織説明図_2

各グループ会社からメンバーを集結させた、とのことですが、トータルなサポートができることで、クライアントにはどんなメリットがあるのでしょうか。

熊田: まず、DACはメディアレップのため、様々なメディアと関係を築いています。現在も、60名以上のメディア向き合いの人間がいるため、常にメディアの最新情報を集約しています。その情報はアプリプロモーションに関わる情報だけでなく、インターネット広告におけるすべての情報が集まります。これは運用商品においても同様で、アプリプロモーションだけでは見えてこない、新しい情報やプランのご提供が可能になります。さらには、総合広告会社と連携した場合には、マスとWebの連動施策を実施した際の複数チャネルを横断したレポートもご提供することも可能になってきます。

また、「バイイングはできるかもしれないが、アプリプロモーション運用自体できるのか」といったご質問も昨年の設立当初はありましたが、これまで様々な領域で数多くの実績があり、クリエイティブオペレーションができる博報堂アイスタジオの関連会社「i-factory」社や、ソーシャル広告運用ツールSherpaを扱う「TORCHLIGHT」社、そしてYDN、GDNやリスティングに強い「irep」社など、それぞれに強みを持ったグループ会社を集結させています。そのため、A.P.Cは、バイイングだけでなく広告運用面も充実したサポートを実現しています。

体制がスタートして半年が経とうとしていますが、これまでの実績やクライアントからの声等があれば教えてください。

熊田:まずは実績についてですが、現在、多数のゲームアプリ会社様の案件を運用しております。金額規模も大規模なものから中小規模のものまでありますが、一件毎に細かく丁寧に対応をしています。
また、メディアレップならではかと思いますが、メディア様のアプリプロモーションをお手伝いさせてもらったり、ツール系アプリのプロモーションであったり、様々なジャンルの実績が増えてきました。
ある広告会社様からは、“メディア毎にそれぞれレポートが提出されていたが、A.P.Cによって複数のメディアレポートが一元化され、レポーティングの効率化ができた。また、運用改善によって、目標であったCPI,LTVに到達できた。“と実際にお声も頂戴しています。クリエイティブに関しても、これまでPCで培ってきたスキルの高い人材が集まっているため、量産だけでなく、クオリティの高いバナーを提供できており、こちらも広告主や広告会社から好評価を頂いております。

これからの取り組みについて教えてください。

熊田:A.P.Cは去年の10月にできてからこの半年間、各グループ会社から集まったメンバーの融合や、知見の共有をしっかりと行うことで、アプリプロモーションに強い組織になるためのロジック整理をしてきました。

この半年間での成長を活かして、今後取り組みたいことは大きく三点あります。まず一点目は、これまでの案件で蓄積した実績を分析し、提案内容と結果の数値の乖離を最小にしていくことです。二点目は、メディアレップという立場を活かして、メディアと連携したアプリプロモーション向けの新商品を開発する事。そして三点目は、DACの強みであるアドテクノロジーを活用した、クリエイティブや運用のシステムを構築し、よりロジカルな提案、かつスピード対応をしていくこと。DACだからこそできるアプリプロモーションソリューションを確立し、各広告会社と連携しながら、今後様々な案件に携わっていければと考えております。

最後に一言お願いします。

熊田:もしアプリプロモーション施策にお困りでしたら、どんな些細なことでも構いませんので、まずはA.P.Cにご相談頂ければと思います。是非、お気軽にお声掛けください!

熊田さん、A.P.Cチームの皆さん、有難うございました。
今回ご紹介した内容にご興味を持っていただいた方は、以下よりお問い合わせください。

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