【Amazon広告基本編】セールの種類とビッグセール時の広告戦略を徹底解説

 2022.11.24  星野 萌

いよいよ11月25日からAmazonのブラックフライデーウィークが始まります!

ブラックフライデーは7日間開催のビッグイベントですが、Amazonには他にも様々なセールが存在します。
日常的にAmazonを利用していても、意外と知らないセールもあるのではないでしょうか。

まずは、Amazonには年間通してどんなセールがあるのか、それぞれ簡単に解説をしていきます。
そして、主にプライムデーとブラックフライデーを対象として、ビッグセール時に行うべきAmazon広告を用いた広告戦略のポイントを解説していきます。
セールを通してAmazon内での売上を伸ばしたい方必見の内容です!

 

 Amazonのセール一覧

初売りセール

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例年1月2日から6日の間で4日間ほど開催される年始セールで、Amazonデバイスやパソコン周辺機器、生活家電など、割引の嬉しい商品が安く販売されます。
ファッション関連の商品など様々なカテゴリーのAmazon福袋という福袋が販売されるのが特徴の1つです。

 

新生活セール

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例年3月の第3、または第4土曜日から約4日間開催する傾向にあるセールで、Amazon製品を始め、新生活を始める人に向けた商品が安く販売されるセールです。
過去のセール品としては、Amazon製品を始め、パソコン周辺機器、生活家電、衣類、日用品等がありました。

 

Amazonプライムデー

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年に一度、通常7月に開催されるプライム会員のみが参加することのできるセールです。開催期間は2日間と他のセールよりも短いことが特徴です。
Amazonが開催するセールの中でも大きなセールで値下げ規模も最大級です。
生活家電や、パソコン周辺機器、ファッション関連、日用品など非常に幅広いカテゴリーがセールの対象となります。
プライム会員限定のセールではありますが、30日間の無料体験でも参加することが可能です。

また、海外においては2022年の10月11~12日で初の年2回目のプライムデーが開催されました。
アメリカやカナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、中国など15カ国での開催となり、今回日本は対象国となりませんでしたが、来年以降、日本でも2回目のプライムデーが開催される可能性もあります。

 

Amazonブラックフライデー

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例年11月の第4金曜日から12月にかけて開催されるセールです。
プライムデーと異なり、プライム会員でなくてもAmazonに会員登録していれば誰でも参加可能です。
元々は日用品や食品の安いブラックフライデーとガジェット関連が安いサイバーマンデーというセールが続けて開催されていましたが、2年前からサイバーマンデーがなくなり、現在はブラックフライデーのみの開催となっています。
しかし、セール対象となるカテゴリーは日用品、食品中心から幅広いカテゴリーへと変更されており、様々な商品を安く購入できます。
また、開催期間は2年前ですと3日間だけでしたが、昨年7日間に延び、今年も7日間の開催が決定していることからAmazonの開催するセールの中で最も期間の長いセールと言えるでしょう。

 

ここまではビッグセールについて触れてきましたが、Amazonにはビッグセール以外にも、タイムセール祭りというセールが存在します。

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年によって開催のタイミングは異なりますが、ビッグセールのない月を中心に、複数回開催されます。
ビッグセールと比較すると割引の価格は劣りますが、年に何度も実施されるというところに特徴があります。

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 注目度の高いAmazonセール

前項ではセールの概要について簡単に解説してきましたが、本項ではいくつもあるセールの中でも規模・注目度共に無視のできないプライムデーとブラックフライデーについてと、セール時の広告出稿について触れていきます。

まず、Amazonのセールの注目度の高さについて解説していきます。
Amazonには複数のセールがありますが、割引率が高い傾向にあるプライムデーと、7日間と期間の長いブラックフライデーはセールの中でもひときわ存在感があります。

2022年のプライムデー(日本)においては、過去最高の売上記録を更新したというニュースも出ています。
売上総額はたったの2日間で270億円以上、売上個数は約1,400万個とECモールのセールとして存在感を増しています。
ビッグセールの前にはAmazonからのプレスリリース発表があり、それに伴って各社の記事やコンテンツが増加、外部広告も出回ります。
特に注目度の高いプライムデーやブラックフライデーは、セール当日、売り場に多くユーザーが集まるのはもちろん、セール前からもユーザーのトラフィックが活発になります。
Amazonで出品している商品の売上を伸ばすためには、こうした購買意欲の高いユーザー対して何らかのアプローチはしていくべきでしょう。
考えられるマーケティング施策の一つとしては広告が挙げられます。
中でも、Amazonの購買データを基に自社商品の関心層にターゲティングできる、かつ、唯一Amazon内に広告出稿が可能なAmazon広告の活用が非常に有効です。

 

 

 Amazon広告の活用

スポンサー広告とAmazonDSPはどう使い分ける?

セール時にAmazon広告を活用した方が良いといっても、具体的にどう活用すればいいのか、スポンサー広告とAmazonDSPはそれぞれどんな効果があるのかと疑問に思うかもしれません。
本項では、Amazon広告の種類に応じたセール時のポイントを解説していきます。

そもそもAmazon広告を知らないという方は、「【Amazon広告基本編】Amazonスポンサー広告まとめ 広告メニューの特徴と活用メリットを徹底解説!」、「【Amazon広告基本編】AmazonDSPの全てが丸わかり!」という記事で、Amazonスポンサー広告とAmazonDSPについて解説しているので詳しくはそちらをご覧下さい。

・スポンサー広告
主にセール当日の刈り取りをメインで活用します。
特にスポンサープロダクト広告においては、検索結果ページの上部にオーガニック商品と同様の見え方で掲載されるため、CVRも高くセール当日の刈り取りに有効です。

・AmazonDSP
主にセール対象商品の商品詳細ページへの誘導目的で活用します。
カテゴリーの関心層や、競合商品検討者を自社商品の商品詳細ページに誘導することで、自社商品の検討層を増やします。
そのため、セール当日はもちろん、セール前から出稿することがおすすめです。
また、セール後のリターゲティングにも活用できます。

よく売れるのはスポンサー広告のため、スポンサー広告のみの活用で良いような気もしてきますが、事前に見込み顧客を増やすことも非常に重要です。
つまり、ローワーファネルで刈り取り尽くして終わらないために、AmazonDSPを用いてアッパーファネルからローワーファネルへ落とし込む施策も検討すべきと言えます。
また、Amazon Marketing Cloudを活用した弊社の分析事例として、AmazonDSPでは、スポンサー広告だけではリーチできない新規のユーザーに幅広くリーチできること、また、スポンサー広告とAazonDSPの両方の広告に接触した人は購入率が上昇したことが分かっています。
このことから、売上最大化のためには、スポンサー広告とAmazonDSPを併用すべきと言えるでしょう。

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参考: DAC E-Commerce Marketing Conference 2022 Amazonビッグセールに向けた準備と、AmazonDSPを使うべき理由

 

セール前、セール当日、セール後の広告施策

セール、セール当日、セール後それぞれのポイントを紹介していきます。

セール前のポイントは、広告の出稿のタイミングです。
前項でも触れていますが、セール当日だけでなく、セール前から潜在層にアプローチし、見込み顧客を増やすことは重要です。
プライムデーの事例では、プレスリリースがされるとトラフィックだけでなくCVRも上昇し始めることも分かっています。
プライムデーにおいては、2022年プレスリリースのタイミングは3週間前となっており、セール数週間前からしっかり準備しておくことが売上を左右すると言えるでしょう。

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参考: DAC E-Commerce Marketing Conference 2022 Amazonビッグセールに向けた準備と、AmazonDSPを使うべき理由

 

セール中においては、時間帯によって運用調整を行うことが重要です。
ビッグセールではセール開始直後や終わる直前、また同じ一日でも時間帯によって効率は大きく変化します。
特に購買に直結しやすいスポンサー広告においてはこの時間帯ごとの調整は配信結果に大きな影響を与えます。
しかし、広告の管理画面に24時間張り付いているわけにもいかないという方も多いのではないでしょうか。
DACでは、そうした状況のために様々な自動化機能を兼ね備えたCommerce Flowというソリューションを提供しています。
Commerce Flow」を活用することで、自動的にCVRの高い時間に配信を強化することができます。
ほぼすべてのカテゴリーでCVRが上昇したという過去の実績もあり、時間帯を考慮した運用調整が自動化できるというメリットがあります。

セール後では、主にリマーケティング施策を行います。
セール後は割引も終わるため、ユーザーにとって消極期間となり購買されにくくとなります。
このような期間に商品を購入するのは、セール中に買い逃してしまったユーザーや購入した商品の追加購入をするユーザーなどです。
対象商品を閲覧または購入したユーザーに対するリマーケティングはセール中から引き続き継続し、こうしたユーザーを取りこぼさないようにすることで、セール後に大きな売上の低下を防ぐことができます。

 

 

おわりに

Amazonにおけるセールの種類や、注目度の高いプライムデーやブラックフライデーにおいて、広告出稿する際のポイントについて解説をしてきました。
セール期間中のAmazonはトラフィックも増え、購入率も高くなるためAmazon出品者にとっては見逃せない重要な期間です。
本記事が、次回のセール時に何をするのか考える材料になっていただければ幸いです。

DACでは、Amazonを始めとするECモールの活用や、オウンドサイトの活用など、Eコマースにおけるマーケティング施策に関するご相談をお待ちしております。
是非、お問い合わせください

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この記事の執筆者

星野 萌

DACへ新卒で入社。Amazon・楽天市場などのECプラットフォームにおける広告を横断的に担当し、ECモール広告のプランニング、運用、分析業務を一気通貫で実行。家電メーカーや食品メーカーを中心とした大手企業を中心に経験を積み、ECモールにおける売上最大化に向けたPDCAの実行業務を担当。

DACへ新卒で入社。Amazon・楽天市場などのECプラ...

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