DMPの構築で気をつけたい6つのポイント

 2018.04.26  adtech管理者

DMPとは、自社保有のデータ(1stパーティデータ)や自社で収集できない外部データ(3rdパーティデータ)、場合によっては多様な専門領域データ(2ndパーティデータ)を活用することで、デジタル広告などマーケティング活動を支援するための仕組みです。

DMPがあると膨大な量のデータを一元管理でき、高度なセグメンテーション機能によって情報を届けたいユーザーに対してピンポイントに広告を表示することができます。

今回はこのDMPを構築する上で気を付けたい6つのポイントをご紹介します。

DMPを「構築する」とは?

他のITシステムと違い「DMPの構築」といってもピンとこない方も多いかもしれません。では、DMPを構築する、とはどういうことなのでしょうか?

DMPを構築では、これからご紹介する『3つの領域』を構築することが必要です。それでは1つずつ見ていきましょう。

①1stパーティデータや3rdパーティデータを蓄積するための「ストレージ領域」

まず大切なのが、DMPで活用するデータを蓄積するためのストレージ領域(データを保存するインフラ領域)です。1stパーティデータ、3rdパーティデータに限らず、DMPで蓄積するデータは得てして膨大な量になります。

1stパーティデータを主に扱うDMPをプライベートDMPCDPと言います。自社Webサイトを訪問したユーザーのデータや顧客情報など、自社で取得できるデータを一元管理するために集約するため、相応なストレージ領域が必要です。

また、3rdパーティデータを主に扱うDMPをパブリックDMPと言います。DMPベンダーが保有する膨大な量のデータを必要に応じて取り出すという利用方法が基本なので、利用者側としてはプライベートDMPほどストレージ領域に気を配らなくてよいケースが多いでしょう。

②膨大な量のデータを集計、分析、可視化するための「アナリティクス領域」

自社のWebサイトを訪問したユーザーのデモグラフィック情報を可視化することや、ユーザーのインターネット検索および閲覧履歴を分析し、デジタル広告に活用可能な状態にできる機能をアナリティクス(解析)と言います。DMP構築の際は、このアナリティクス領域の精度によって成否が分かれるので、製品ごとの機能差を十分に理解した上で最適なものを選ぶことが大切です。

③分析結果を各チャネルと連携して活用するための「チャネル連携領域」

複数あるマーケティングチャネルの中で、同じ管理IDを用いているケースは少ないでしょう。例えば、メルマガの管理IDはメールアドレスで、デジタル広告においてはCookie情報が管理IDになる場合が多いと思います。そのため、アナリティクスでの分析結果をチャネルごとに最適化して上手く連携することで、初めてデータ活用が成り立つのです。こうしたチャネルごとにデータを最適化して連携することも、DMPを利用するにあたって、とても重要なポイントです。

これら3つの領域によってDMPを構築します。いずれの領域も欠けてはならないので、DMP構築の際の注意点として念頭に置いておきましょう。

DMP構築で大切な6つのポイント

それでは、DMPを構築するにあたって注意いただきたい6つのポイントをご紹介します。

ポイント①:DMP構築にあたり必要な機能は定義されているか

DMPは「ストレージ領域」、「アナリティクス領域」、「チャネル領域」の3つが成り立つことで構築されると説明しました。この時、各領域において「どんな機能が必要か?」があらかじめ定義されているか否かで構築の成否が大きく分かれます。

特に注意が必要なのは、DMPは部門を横断して使用されることが多いITシステムなので、各部門を巻き込んだ要件定義をする必要があるということです。特定の部門でのみ使いやすいというDMPは、結果として導入効果が部門最適になってしまい、会社としての費用対効果が思っているほど大きくなりません。必ず各部門の要件をまとめて、総合的に定義することが大切です。

ポイント②:将来的なデータ拡張を視野に入れているか

DMPを構築するということは、今まで以上にデータ活用を推進することになるため、蓄積するデータ量は自然と増加していきます。今後は2ndパーティデータ活用の重要性がどんどん高まっていくと言われているため、蓄積するデータ量は以前にも増して多くなっていくでしょう。そのため、将来的なデータの拡張を視野に入れていないと、いざ拡張するというときにインフラ調達が追い付かなかったり、データを取り込む機能の開発が追い付かなかったりした結果、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。

ポイント③:部門を横断して扱えるDMPになっているか

ポイント①で説明したように、DMPは部門を横断して活用されることが多く、そのため部門ごとに扱えるDMPが構築されているか、検証することが肝要です。

検証プロセスが複数回必要になる場合もありますが、各部門での検証を確実に行うことで、DMP構築後の運用をスムーズに進めることができるでしょう。

ポイント④:各データがリアルタイムかつスムーズに連携できているか

DMPで扱うデータ量が膨大ならその用途も多岐に渡ります。DMPを構築する環境によっては、1つのデータを抽出するために数時間かかったり、データを更新するために数日かかるケースも少なくありません。ですので、各データがほぼリアルタイムかつスムーズに連携できる環境を整えて、データ活用のタイムラグを可能な限り無くすことが大切です。

ポイント⑤:DMPで蓄積したデータをマーケティング活動に「どう活用したいか」まで考えているか

実はDMP構築に際して、具体的なデータの活用方法を計画している企業は少ないものです。「DMPはデジタル広告にデータを活用するもの、だから構築目的もデジタル広告の最適化だ」と考えているケースが少なくありません。

DMPを構築する目的の一つとしてデジタル広告の最適化がありますが、DMPに蓄積したデータは広告だけではなくマーケティング活動全般に利用することができます。そのため、データの活用方法や扱うデータの種類は、マーケティング活動の目的によって異なります。従って構築前にマーケティング活動におけるデータ活用イメージができていないと、構築後にDMPを有効活用することはできないでしょう。

ポイント⑥:データとデータは適切に紐づけられているか

DMPでデータを一元管理する際には、何をキーとして各データを紐づけるか、が非常に重要です。

DMP自体はあくまでもデータを蓄積するための器ですので、ただデータを蓄積するだけでは統合的なデータ活用はできません。例えば、会員情報と購買情報を紐づけるには、会員IDをキーとするなど、DMP構築の目的に応じた紐づけ方を行う必要があります。


DMP構築から活用までを支援するマーケティングシステム構築

今回、DMP構築で大切な6つのポイントをご紹介しました。すでにDMP構築を検討している皆さんはこれらのポイントを参考に、自社にとって最適なDMPについて再考していただければと思います。

最後に、DACが提供する「マーケティングシステム構築」について少しご紹介します。

DACでは、広告・マーケティング領域の課題解決や施策実現のために、CDP/プライベートDMPなど新規システム開発やシステムインテグレーションを行う「マーケティングシステム構築」サービスを提供しています。

例えば、自社が保有するデータが複数のシステムに点在する場合、CDP/プライベートDMPを構築してデータを一元管理できるようにします。そこにDACのDMP「AudienceOne®」を連携し、AudienceOne®と接続しているさまざまなDSPやMA(マーケティングオートメーション)を利用して、自社データを活用したターゲティング広告配信やメール・メッセージング配信ができます。
(参考:AudienceOne Connect®

DMP構築をご検討の際は、ぜひDACまでお問い合わせください。
業務分析から要件定義、設計、開発、導入、運用、担当者の教育まで、包括的に支援します。

マーケティングシステム構築に関するお問い合わせ

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